旧年中はご愛顧を賜り厚く御礼申し上げます。

突然ですが、以下は何の数字か分かりますでしょうか。
31,882千→4,115千→245千→3,832千→22,332千
正解は、2019年から2023年11月までの年間訪日外客数の累計人数となります(出処:日本政府観光局(JNTO))。

2020年2月より落ち込んでいた訪日外客数ですが、新型コロナウイルス感染症の影響が縮小したことに鑑み、政府が2022年10月11日から1日当たりの入国者数の上限を撤廃するとともに、個人旅行を解禁、そして円安も乗じて、2023年10月の訪日外客数はコロナ後で初めて2019年の実数を上回りました。

このように昨年は、「インバウンド」が3年越しで復活した年であったかと思いますが、コロナ感染症の影響が短期に収束することをどれほどの企業が予測出来たのでしょうか。
ヒントは過去発生した歴史的なクライシス時(SARSやリーマンショック等)の旅客機リース料率です。旅客機リース料率は、FedExの売上等と同じように、経済指標の一つとして、実際、過去のクライシス時には、同料率の低下が概ね2年程度の限定的な影響にとどまっていた経験則から、我々はインバウンドの回復を予測することが出来たのです。

昨今のインフレや為替の乱高下、コンプライアンス等、事業を取り巻く様々なリスクを予測し、如何に有効な戦略を策定出来るかが、持続的な成長には求められていると思います。

本年も宜しくお願い申し上げます。

福武公認会計士・税理士事務所
代表 福武 昌信